korariteminakiの色粘り

ポケモンで色違い厳選をぼちぼちやっています

読書嫌いが図書館に勤めちゃったお話

たまに見かける人生経験を書いたブログを拝見すると私も書いてみたくなったので今思うと奇妙な経験だなと思ったことを書いてみました。

タイトルの通り私はたったの2か月ですが読書嫌いなのに図書館で働いたことがありました。

勤めて思ったのが本が嫌いだと勤めるのは本当に大変だと思います。

そもそもなぜ図書館で働こうと思ったのか?という話ですがそもそも図書館で働くつもりで採用試験を受けていませんでした。
私が受けた会社は地元の公共施設の管理を委託された会社でして、そこの本社事務としての求人に応募しました。
そして採用試験を受けるとすぐに採用が決まり翌日に社長から
「明日から○○図書館で働いてもらうね」
と言われいきなり話が違うじゃねーか!という求人詐欺に遭いました。
こうして本嫌いの図書館勤務が始まりました。

図書館で働くといっても私の業務内容は庶務でした。
受付で本を扱うのではなく裏方で電話対応、勤怠管理、金銭管理、消耗品の買い出しetc...といった利用者からは見えない仕事ばかりでした。
読書が嫌いだとどこで躓くかというと、
まず館内ポスターを作るのがとても大変でした。
私が勤めていた図書館では月に1回行事案内等が書かれているポスターを出しておりその製作が私の仕事でした。
図書館は文章を読む場所です。つまり文章を扱っている施設としてポスター等の文面は絶対に誤字脱字文法の間違いをしてはいけません。
私は一般の会社で書類を作るという経験をしたことがありませんが基本は
私が書類を作る→上司が確認する→上司がOKを出せば終わり
かと思いますが、図書館はそこが本当に厳しく
私がポスターを作る→その図書館に勤務しているすべての司書から校閲を受ける→すべての人からOKを貰って終わり
と確認する人間が多すぎるんです。そしてその校閲が滅茶苦茶厳しいものでした。私の文章力が無いのが理由か相手が厳しすぎるのか分かりませんが最低でも2回は不合格で送り返されました。至る所に赤ペンで文章の訂正が書かれていて「こんなの分かるわけないじゃん・・・」と内心いつも思っていました。
それを月末までに毎月やる必要がありました。月末近くなるとポスターの校閲との戦いをしていました。
これは本を読んで文章力を鍛えないととても大変な仕事だなと思います。
そしてもう一つ躓く要素が
業務時間外で本を読む必要があることでした。
勤めるまで知らなかったのですが図書館で働く人間はただ本が好きなだけでなく他人に本を紹介できるよう沢山読書をしているようです。
そして私が勤めた図書館は毎月勤めている人が利用者に本の紹介として交代で読書感想文をポスターとして貼りだしていました。
これは司書、裏方関係なく全員対象でした。つまり私もその当番が回るまでに本を読まざるを得なかったのです。
家に帰ったらポケモンしかしたくないのにそこで自由な時間を削って本を読むなんて絶対嫌でした。本当に嫌でした(大事なことなので2回言いました)
しかもチョイスする本はマイナーなものしかダメなのです。
何故なら有名な作品の場合利用者の予約が多すぎて借りたくても簡単には借りられないのです。せっかく紹介された本が読みたくなっても借りられないんじゃ意味がありません。
だからあまり借りられない本から読書して魅力を見つけ出して書く必要がありました。
そもそも有名な本ですら興味ないのにマイナーなの選んで読めって苦痛でしかありませんでした。
こういうのは趣味で本を読んでいる人じゃないとやっていけないと思いました。

結局読書が嫌いなのと業務量の多さで辞めてしまったのですがたった2か月でも内容が濃すぎて6年経った今でも鮮明に覚えています。未だに本屋に行くと匂いで当時を思い出します。
それぞれの図書館にもよるかと思いますがいずれにせよ図書館で働くのは読書好きじゃないと適正は無いと思います。それか読書を勤務の一つとして割り切れる人とかですか。
私のような本嫌いは絶対にダメです。

私の中ではは趣味がそのまま仕事になると楽しいというのは幻想だと思っています。
私の場合趣味と仕事が同じになった場合趣味として楽しめなくなるからです。
でも図書館は読書好きには合う職場かなと思いました。ていうかそうじゃないと無理な気がする・・・

Twitterアカウント

twitter.com